エンタメ力大幅アップ! カロッツェリア サイバーナビの常時接続で楽しむ快適移動時間|パイオニア【PR】

LTE回線常時接続による高速インターネット通信を使って、さまざまなコンテンツと繋がることでエンターテインメント性を格段に引き上げたパイオニア カロッツェリア サイバーナビ。今回は最新モデル「AVIC-CQ911-DC」を使って、ナビゲーションとしての基本性能はもちろん、その利便性や楽しさなどを試してみた。

カーナビというジャンルを切り拓いたカロッツェリア

かつては、クルマでの移動時のマストアイテムと言えば「地図」だった。出かける前に地図とにらめっこしながらドライブルートを作成、渋滞にハマらずスムーズに目的地に辿りつく事はドライバーの悩みであると同時に腕の見せ所でもあった。

そんな苦労を解消させるアイテムがカーナビゲーションシステム(以下カーナビ)である。世界初は1981年にホンダが発表した「ホンダ・エレクトロ・ジャイロケーター」だが、「画面に地図データを表示」、「外部から情報を得て自車位置を測定」という現在のカーナビの基本を確立したのが1990年にパイオニアから登場した「カロッツェリア AVIC-1」。これこそが世界初のGPSを用いた市販カーナビだ。当時はサテライトクルージングシステムと呼ばれていたが、「道は星に聞く。」と言うキャッチコピーが話題となった。

とは言っても、当時はまだ目的地検索やルート案内などもできない上に、価格はフルセットで50万円超……と、誰でも気軽に買える物ではなかったが、この世界を切り拓いたのは事実であり、ここからカーナビの進化がスタートしたと言っても過言ではない。

すべてのクルマをオンライン化を目指すサイバーナビ

あれから30年、市販カーナビは日進月歩で進化を遂げ、数多くのライバルも出現した。カロッツェリアは常に先駆者としてリードしてきたが、思わぬ伏兵が表れた。それは「スマートフォン」と「純正ナビゲーションの進化」である。正直、市販カーナビの今後に心配な筆者だが、今回はそんな観点から最新のモデルをチェックしてみることにした。

最新サイバーナビは「コネクテッド」がテーマ

パイオニア カロッツェリア

今回、試させてもらったのは三菱デリカD5に装着されたサイバーナビ「AVIC-CQ911-DC」、つまりAVIC-1の末裔である。このモデル最大の特徴は、自動車産業の今後の動向を示す鍵となるキーワード『CASE』の中の一つC(コネクテッド)、つまり「繋がる」技術だ。自動車メーカーの純正ナビはこの機能を強化中だが、あくまでもクルマとセットの話である。そこでカロッツェリアは市販ナビのメリットを活かし、すべてのクルマのオンライン化を目指した。

それはカーナビ/オーディオが外の世界と繋がる事に加えて、スマホやタブレットなど様々なデバイスを車内に持ち込んで接続できる環境づくりだ。そのポイントとなるのが、NTTドコモが提供する車載向けインターネット接続サービス「docomo in Car Connect」を使った「車内Wi-Fi機能」の搭載だ。

自車位置精度の高さと蓄積した情報がもたらすルート案内の正確性

今回、東京都文京区のパイオニア本社から千葉県市原市にある「チバニアン」に向かいながら、車内Wi-Fi機能がもたらす様々な便利機能を試してみた。なぜ、チバニアンなのか? それはK副編集長が一度行ってみたかった場所だそうだ(笑)。

せっかくなので「MapFanAssist」アプリを使って目的地を検索。スマホで事前に目的地を設定し専用サーバーでサイバーナビに送信する機能だが、使う前は「何をそこまで」と思ったが、実際に使ってみるとエンジンを始動→目的地検索……と言う煩わしさがなく、「やっぱり便利だよね」と。

現在、多くのユーザーがカーナビではなくスマホのナビを使う理由は、カーナビのルート検索があまりお利口ではないからだ。しかし、サイバーナビに関してはそれが当てはまらない。サイバーナビは過去10年以上で培ってきたスマートループのノウハウと、プローブにより蓄積した交通情報、そしてリアルタイムな交通情報といったさまざまなデータを専用サーバーに集積。そのデータと独自のルートアルゴリズムを元にネットワーク経由でルート検索を行なう「スーパールート検索」で、ドライバーが求める目的地までのルートを提案。検索時は順調だったのに突然の渋滞で裏切られる……ということもなく、ルート検索時の到着予想時刻と実際の到着時刻にはほぼズレはなし、つまりルート案内の正確さに関してサイバーナビは圧倒的な信頼性を持つ。

高精細な地図はオンラインの自動更新機能も備える

筆者は普段様々なメーカーのクルマに乗り、純正/アフター含めて様々なカーナビを使うが、サイバーナビは直感的な使いやすさ、解りやすい表示などピカイチだ。それは各機能の階層、施設アイコンや方面看板のデザインや文字のフォント、交差点や高速分岐のイラスト表示など細かい部分だが、走行中に瞬時に見ることが多いカーナビだからこそ、これも重要な性能である。加えてオンラインでの自動地図更新が可能なのも嬉しいポイントである。(編集部注:無償地図更新は2023年10月31日まで)

自宅にいるかのようにインターネットに繋がる利便性と快適性

改めて、サイバーナビのナビ機能に感心しながら、新機能を体感するためにステアリングをK副編集長に託して後席に移動。早速、車内Wi-Fi機能を試してみる。高速なLTE接続によるインターネット環境が整っているので、スマホやオンラインゲームでもやろうと思ったが、そこはK副編集長、「溜まっている原稿を片付けてください(切実)」とパソコンを開くことに。実際に接続してみたが、確かに自宅にいるかのようにサクサクと動く。これならば移動中でもオンライン会議の問題なさそうだ。今までなら「移動中なので」と逃げることができたが、これは本当に言い訳ができない(滝汗)ので、セコセコと仕事を片付けることに……。

容量無制限だからストリーミングビデオでもレコーダーアクセスでも動画は見放題

ちなみに停車中であれば、Youtube動画の直接再生機能「ストリーミングビデオ」はもちろん、自宅のレコーダーに録り溜めた動画をリモート再生できる「レコーダーアクセス」も可能である。つまり、自分の動画チャンネル「自動車研究家 山本シンヤの現地現物」の視聴(ちょっと宣伝・笑)や、録り溜めするもなかなか見る事のできない「西部警察」も車内でジックリ鑑賞できてしまうのだ。

更にAmazon Fire TV StickをHDMI端子に接続すれば、Prime Videoはもちろん、Netflixm、U-NEXT、Huluと言ったストリーミングビデオコンテンツを自宅と同じように楽しむことも可能である。ちなみに「docomo in Car Connect」のLTE回線によるデータ通信量は上限がなく、定額で使い放題なので、使いすぎて速度制限が掛かったりすることもない。ちなみに最初の1年間は無償使用権が同包されている。

サイバーナビでクルマが移動可能な自分の部屋に変わる

パイオニア カロッツェリア

コロナ禍でリモートワークが当たり前になっているこの時代、自宅に書斎や仕事部屋がなくて困っている人も多いと聞くが、サイバーナビによってクルマが「移動可能な自分の部屋」に変わる。内燃機関モデルだと停車時のアイドリングは気になるものの、PHV/EVと言った電動モデルであれば完璧である。ただ、あまりのエンターテイメントの充実ぶりにクルマから降りられなくなってしまうかも!?

そんなエンターテイメント機能を楽しむためにせっせと原稿を進めたものの、日ごろの夜更かしが祟り睡眠学習に(笑)。気が付いたら目的地のチバニアンに到着していた。

歴史上もっとも新しい地球磁場逆転の痕跡へ

そもそもチバニアンとは一体何なのか? ここには「地球磁場(地磁気)逆転期の地層」が存在する。現在、方位磁針は常にN極が北を向くが、約46億年の長い歴史の中でN極とS極が何度も逆転している時期があり、ここにはその痕跡が千葉県・養老川沿いの崖面に見ることができるのだ。この場所では堆積物に含まれる磁石の性質を持つ鉱物が、地層上部では現在と同じ磁気の向きを示したのに対し、地層下部では逆になっていたことを地元研究者らが約40年間研究を進めた結果、磁場逆転を示す境になっていることが判明したという。ちなみに地磁気の逆転は過去2000万年の間に、約20万年~30万年に1回のサイクルで発生しているが、最近地磁気が著しく弱まっていることから、科学者の間では「地磁気逆転現象の前兆では?」と言う声も上がる。

現地でチバニアンについて説明員からレクチャーを受けている時に、「地磁気が逆転すると、ナビゲーションや通信機器などに深刻な影響が起きる可能性がある」と聞いた。「そこまで考えて目的地をここに設定したK副編集長は凄い!!」と感心したが、当の本人がそのそれを聞いて一番ビックリしていたのはここだけの秘密(笑)。仮にそんな状況になったとしてもサイバーナビの開発者はそれを克服する何かを発明してくれるだろう。

エンターテインメントをキーに拡張していくサイバーナビの世界

パイオニア カロッツェリア

そろそろ結論に行こう。今回最新のサイバーナビを使ってみて解ったのは、市販カーナビにしかない“武器”があると言うことだ。それは既存のモデルでも「繋がるクルマ」になれる汎用性と、純正ナビにはできないエンターテイメントをはじめとする拡張性である。正直言うと筆者は純正ナビの普及から市販ナビの未来は心配だったが、まだまだ引出しはあるように感じた。

ちなみにカロッツェリアのナビゲーションの型式は必ずAVICから始まっているが、実はここには「オーディオ・ビジュアル・インフォメーション・コミュニケーション」の意味が込められている。そう、世界初で初めてカーナビを発明した時から「情報」と「通信」について考えていた事にビックリした。それが30年の時を経て、本当の意味でのAVICが実現できた……と言ってもいいかもしれない。

筆者   山本 シンヤ
自動車メーカー商品企画、チューニングメーカー開発を経て、自動車雑誌の世界に転職。2013年に独立し。「造り手」と「使い手」の両方の気持ちを“解りやすく上手”に伝えることをモットーに「自動車研究家」を名乗って活動をしている。西部警察は子供時代にリアルでTV放送を見て以来大ファンに。現在も暇があれば再放送を入念にチェックしており、当時の番組事情の分析も行なう。プラモデルやミニカー、資料の収集はもちろん、すでにコンプリートBOXも入手済み。現在は木暮課長が着るような派手な裏地のスーツとベストの購入を検討中。
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