もっと遠くへ行きたくなるSUV用コンフォートタイヤ「MICHELIN PRIMACY SUV+」 長距離ドライブでも疲れにくい3つの特徴とは?

SUVユーザーのニーズに応えて開発したプレミアムコンフォートシリーズの新作

ミシュラン PRIMACY SUV+(プライマシーSUV+)

SUVの人気は一時的なブームという範疇を飛び越え、もはや定番化したと言っても過言ではない。輸入・国産はもとよりボディタイプもフルサイズの大きなものから、コンパクトカーベースのモノまで百花繚乱。クルマを買う大きな歓びのひとつである“選ぶ愉しみ”をも存分に味わわせてくれるラインナップとなった。

しかし、こうなってくると迷うのがタイヤの選択。車種の選択肢が広がるのと同じように、SUV専用を謳うタイヤも増え、数ある商品の中から選びきれずに苦労している方も多いのでは。

ミシュラン PRIMACY SUV+(プライマシーSUV+)

そんな中、2022年4月にミシュランよりプレミアムコンフォートシリーズの新たなSUV専用タイヤ「MICHELIN PRIMACY SUV+(ミシュラン プライマシーSUV+)」が登場。SUVユーザーのニーズを徹底的に調査し、長距離を疲れず快適に、安心して走りたいという要望に応えるサマータイヤを世に送り出した。

プレミアムタイヤブランドとして、欧州の目の肥えた顧客はもとより、世界中のモータースポーツシーンでも選ばれ続けるミシュランが手掛けるSUVタイヤの実力はどうか。

Vol.1の当記事では、「プライマシーSUV+」を高速道路と一般道で試乗し、インプレッションを行った。実際のところはどうなのかを知りたい方はぜひご一読を。

近日公開予定のVol.2では、テストコースにてプレミアムコンフォートシリーズの従来モデル「MICHELIN PREMIER LTX(ミシュラン プレミア LTX)」と比較を行った。従来モデルと比べ、どのくらい性能が高まっているのかVol.2では詳細にレポートしているので、次回の記事をお楽しみに!

SUVならではの“ネガティブ挙動”を対処するタイヤ「プライマシーSUV+」

SUVは総じて車高が高く、そして車重が重い傾向にある。最近は四輪駆動ではなく、街乗り中心を見越した二輪駆動の“SUVルック”なクルマも増えつつあり、その場合は車重が抑えられている場合もあるが、どれも総じて車高が高いのは共通している特徴だ。

ミシュラン PRIMACY SUV+(プライマシーSUV+)

車高が高いと、重心も高くなるので、カーブを曲がる際には慣性の法則で車体が外に外にと膨らんでしまう。そこに修正舵を当てようとするため、クルマがふらつくということも起こりやすい。

また、重心が高いことでブレーキ時にはクルマ前部が沈み込む。後輪への荷重が少なくなり制動距離が伸びやすいのだ。

ミシュラン PRIMACY SUV+(プライマシーSUV+)

そして、室内空間が広い=開口部が大きいため、エンジンや路面からくるノイズが車内に溜まりやすく、静粛性に欠けることも気になるポイントだ。ただでさえSUVはタイヤサイズが大きめに取られているので、なおのこと走行音が気になりやすいパッケージでもある。

こういった“SUVならではのネガティブ挙動”に対処したのが「プライマシーSUV+」だ。

その特徴は3つ。

1.高速安定性とハンドリング性能の高さ

2.快適なドライブを演出する 優れた静粛性

3.安心感をもたらす ドライ&ウェットブレーキ性能

ではさっそく、実際に高速道路や一般道で試乗をし、それぞれの性能をチェックしてみよう。

高速道路で試乗インプレッション 3つの特徴を実感

ミシュラン PRIMACY SUV+(プライマシーSUV+)

1.高速運転時の安定性が高く、ハンドリングが良い

高速道路で「プライマシーSUV+」を試した。ここで驚いたのはハンドリングの正確さだ。

高速道路では“高い速度域でまっすぐ走る”というだけではなく、案外様々な走行シーンが展開される。高速での緩やかなカーブや、急な渋滞時のハードブレーキングなども含まれるし、路面の継ぎ目や、舗装の段差なども多い。

ミシュラン PRIMACY SUV+(プライマシーSUV+)

そんな中、「プライマシーSUV+」は、程よく路面の状況をハンドルに伝えつつ、ミシュランらしい、芯のシャキっとした走り心地を愉しむことができる。的確なグリップでカーブでのふらつきや高速走行中のグラグラ感もなく、思ったところをしっかりと走れる安心感があった。

タイヤの溝同士の倒れ込みを防ぐ設計「スタビリ・グリップ・サイプ」により、この高速走行時の安定性とハンドリングの正確さを叶えているという。

2.快適なドライブを演出する 優れた静粛性

また、驚いたのは静粛性の高さだ。

高速で走っていると、コーとかゴーというタイヤと路面が触れる音が聞こえることがある。最近はむしろエンジンの静粛性が向上していることもあり、タイヤのノイズのほうが気になることも多いくらいだ。

ミシュラン PRIMACY SUV+(プライマシーSUV+)

しかし、こちらも騒音エネルギーを低減する溝のデザインを施し、従来品(プレミア LTX)に比べてなんとパターンノイズを約27.9%も低減したのだというから驚きだ。

この凄さ、数字だけだとなかなか伝えられないが、実感として隣の席や後席ともしっかりと会話できるような静粛性の高さを感じた。パターンノイズは乗員の快適性を阻害し、疲労を増大させるもの。会話ができることでドライブ空間が楽しくなるだけではなく、疲労軽減にも繋がるので、長距離のドライブも苦にならなかった。

3.安心感をもたらす ドライ&ウェットブレーキ性能

ミシュラン PRIMACY SUV+(プライマシーSUV+)

一番の感動ポイント、実はブレーキだ。高速道路でも急な渋滞の発生などによりブレーキの必要性は意外に多い。そんな時でもしっかりと思ったところに止まれる「プライマシーSUV+」。制動距離が短いのに加え、最後まできっちりと路面を掴んでいる感覚があり、安心して最後までブレーキを踏み続けられる感触もあった。

しっかりと止まれることによって、緊張しすぎることなく、安心してドライブを楽しめた。

一般道でも的確なグリップ、直進安定性、ブレーキ性能の高さを実感

もちろん一般道でも、タイヤの性能の高さを実感した。一般道の特徴としては、高速道路よりも路面が均一ではないこと、信号などストップ&ゴーが多いこと、そして峠道など勾配やカーブが多くなることだ。

ミシュラン PRIMACY SUV+(プライマシーSUV+)

しかし、ここでもカッチリとしたミシュランらしい走りは健在。路面を掴むグリップ力が的確なため、カーブでもしっかりと路面を掴んでくれる。余計な車体の傾きや揺り返しを受けることが少ないから、次のカーブにも最短距離で入れる、という良いスパイラルの運転が叶えられる。

ミシュラン PRIMACY SUV+(プライマシーSUV+)

カーブはひとつ失敗するとコーナリング角度がどんどん膨らんでしまう傾向にあるのだが、これがひとつひとつ的確に収められている印象だ。

直進でもふらつきは少なく、SUVの背の高さを感じることはとても少ない。これもしっかりと路面を的確に掴んでくれている結果だと感じた。

ミシュラン PRIMACY SUV+(プライマシーSUV+)

さらに信号などでのブレーキ性能はやはり秀逸。ミシュランは特に雨に強い印象だけれども(雨の多い北ヨーロッパでの歴史が深いという理由も確実にあると思う)、この「プライマシーSUV+」でもしっかりとその実力を発揮し、ピタっと止まれる感覚には気持ちよさを覚えたほどだ。

長距離移動でも疲れにくく、もっと遠くへと走りたくなるタイヤ

ミシュラン PRIMACY SUV+(プライマシーSUV+)

さて、今回の試乗で全体的に感じたのは「あれ?あんまり疲れてないかも」だった。特にクルマは予想意外の動きをするとき、ドライバーの体力を少しずつ削っていくのだと思う。自分の直感と乖離したような動きをクルマがすると、脳や身体がそれを修正しようとして、余計な体力を消耗させるのだ。

ミシュラン PRIMACY SUV+(プライマシーSUV+)

「プライマシーSUV+」はそれが本当に少なかった。SUVのような、一見快適だけど乗り物としては難しいクルマにおいてこれが叶えられていることが、お見事。さらに疲れに直接関わる“静粛性”もかなり抑えられているから、トータルでもっと乗りたくなる、もっと遠くに走りたくなるクルマにワンランクアップしたような感覚さえ覚えた。

ミシュランなら全額返金保証プログラムもあるので、選択肢として是非検討してみて欲しい。きっと“タイヤでクルマが変わる”ことを体感していただけるはず。

さて、それでもまだ「それってホント?」と懐疑的なあなた。次はいよいよテストコースにて、プレミアムコンフォートシリーズの従来モデル「プレミア LTX」と比較テストを行うので、Vol.2を要チェック!

>>ミシュラン「プライマシー SUV+」の詳細ページはこちら(オフィシャルサイト)


▼PRIMACY SUV+を装着したRAV4の高速道路・一般道・テストコースでの試乗動画はこちら(YouTube)

商品発売日・サイズリスト

発売日:2022年5月19日より順次発売

インチタイヤサイズ

20インチ

235/55R20 102V

245/50R20 102V

255/50R20 109V XL

265/50R20 111V XL

19インチ

225/55R19 99V

235/50R19 99V

255/55R19 111V XL

18インチ

215/50R18 92V

225/55R18 98V

225/60R18 100H

235/55R18 104V XL

235/60R18 103V

235/65R18 106H

245/60R18 105V

265/60R18 110H

285/60R18 116V

17インチ

225/60R17 99V

225/65R17 106H XL

235/60R17 102V

235/65R17 108V XL

265/65R17 112H

275/65R17 115H

16インチ

215/65R16 102H XL

215/70R16 100H

225/70R16 103H

235/70R16 106H

255/65R16 109H

15インチ

205/70R15 96H

筆者   今井 優杏
自動車ジャーナリストとして、新車や乗用車に関する記事を自動車専門誌、WEBメディア、一般ファッション誌などに寄稿しながら、サーキットやイベント会場ではモータースポーツMCとしてマイクを握り、自動車/ モータースポーツの楽しさ・素晴らしさを伝える活動を精力的に行う。近年、大型自動二輪免許を取得後、自動二輪雑誌に寄稿するなど活動の場を自動二輪にも拡げている。AJAJ・日本自動車ジャーナリスト協会会員。
カメラマン   和田 清志
関連車種
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