所有しやすくなった電気自動車(BEV)、維持費や充電などの実情は? BMWが誇る「BEV最新ラインアップ」もご紹介!

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電動化が進むクルマの世界。純電気自動車(バッテリー式電気自動車:BEV)も続々と登場しており、BEVが買い替えの候補にあがる時代を迎えています。しかし、乗り換えを検討する上で気になるのは、「BEVって、実際はどうなのか?」というメリットや実情でしょう。

そこで今回は、BEVの特徴やメリット、BEVには欠かせない充電スポットの現状や利用料金、補助金や優遇制度などをまとめました。当記事を読めば、以前よりもBEVの所有をリアルに感じられるはずです。

あわせて、クルマの電動化を推進するドイツのプレミアムカーブランドBMWの最新BEVラインアップもご紹介しましょう。

目次[開く][閉じる]
  1. BEVとはどんなクルマ? BEVの特徴やメリットをご紹介
  2. 出先での充電も安心! 設置が急速に進むEV用充電スポット
  3. 「電欠」の心配はほとんどない! BMWのBEVなら、航続可能距離500kmオーバーも
  4. BMWでは高性能・高品質な5車種のBEVをラインアップ
  5. BEVの購入時には補助金や優遇制度を活用できる
  6. 気軽な選択肢となったBMWのBEVに、ぜひ試乗を!

BEVとはどんなクルマ? BEVの特徴やメリットをご紹介

ここ数年でクルマに関わる環境は大きく変化し、従来から市民権を得ていたハイブリッドカー(HV)、プラグインハイブリッドカー(PHEV)に加え、BEVの普及も進んでいます。

かつてBEVは、“特別な存在”という印象でしたが、バッテリーの性能が大きく向上したことや充電スポットが増えたことから、各メーカーからBEVが続々と登場。

しかし、「充電はどこでおこなえるのか」「1回の充電でどのくらい走れるのか」「購入費や維持費はどれくらいなのか」などの疑問や、「そもそもBEVって何?」という方も多いはず。

まずBEVとはどんなクルマなのか、特徴やメリットを簡単にご紹介しましょう。

モーター駆動でスムーズなドライブフィール

BEVとは、エンジン(内燃機関)を搭載せず、バッテリーに蓄えた電力を使ってモーターのみで走るクルマのことです。モーターを使って走ることで、BEVはスムーズなドライブフィールを備えている、という特徴があります。

技術の進歩により、いまのエンジンは振動や音を大幅に抑えているものの、ゼロにすることはできていません。しかし、モーターで走るBEVの走行音は極めて静か。モーター駆動の場合は多段トランスミッションが不要なので、エンジン搭載車のような加速時に何度も発生する変速ショックはありません。

また、BEVを駆動するモーターは、超高級車が搭載している12気筒エンジンに匹敵する静粛性・滑らかさを持つと言われています。超高級車のような走り心地を、BEVならば得られるメリットがあります。

鋭い加速が可能なトルク特性

もう1つの特徴は、素晴らしい加速力。回転数に応じてパワーが上がっていくエンジンとは異なり、BEVを動かすモーターはアクセルを踏み込んだ瞬間から、効率よく稼働する最大トルクが得られるため、鋭い加速が可能です。

もちろんアクセルの踏み方によってジェントルな走り方もできます。モーターによる頼もしい加速力は、街中の発進や高速道路での合流などでも余裕を生み、運転に集中ができるというメリットがあります。

排気ガスを出さない、回生ブレーキ、自由なレイアウトが可能

もちろん排気ガスをまったく出さないことも特徴。排気ガスを出さないことで周辺環境に対しても悪影響がありません。

また、減速時には、回生ブレーキというシステムを用いて、余剰の電気をバッテリーに貯めることもできるので、エネルギーの無駄を減らすことができます。

さらに、車両レイアウトもおおむね決まってしまうエンジン搭載車とは異なり、モーターは配置の自由度が高いことで、従来には無かった車両レイアウトが可能というメリットも。そして前後にモーターを搭載するだけで前後車輪が駆動する4WD車となるため、高い走行安定性を得ることが容易というのも魅力でしょう。

出先での充電も安心! 設置が急速に進むEV用充電スポット

BEVは自宅の充電設備や充電スポットで充電を行います。エンジン搭載車からBEVに乗り換えようと検討する方にとって、もっとも気になるのが充電でしょう。

まず充電スポットの状況ですが、近年では充電スポットが大幅に増えており、BMWの充電スポット検索ページ「BMW Charging 充電ステーション検索」によると、2022年6月現在で約2万箇所の充電スポットが存在しているとのこと。

>>「BMW Charging 充電ステーション検索」はこちら(BMWオフィシャルサイト)

充電スポットは、自動車ディーラー、高速道路のパーキングエリアやサービスエリア、大規模商業施設、道の駅、レジャー施設などのほか、一部コンビニエンストアや宿泊施設にも設けられています。

充電スポットを検索するには、BEV備え付けのカーナビで見つけることができるほか、専用サイトやスマートフォン用アプリもあります。これにより、出先で充電が必要になった際も、その場で調べられるので安心です。

自宅の駐車場に充電設備が用意できれば安心ですが、充電スポットが増えたことにより「自宅には充電設備を持たず、お出かけ先での充電だけ」というBEVユーザーも少なくないとのこと。それは急速充電の発達が理由でしょう。

充電器には「普通充電器」と「急速充電器」があり、前者は約4〜7時間、後者が15分〜60分で80%程度までの充電が可能。短時間で充電ができる急速充電器は、道の駅やディーラーなどに設置されています。

※充電時間は、BEVのバッテリー容量と充電器出力により変動します。120Ahバッテリーの場合、50kW充電器を使用した場合0-80%はわずか42分。充電器の仕様や、気温、バッテリーの状況により充電時間は異なります。リチウムイオンバッテリーの特性上80%以上の充電を行う際は充電スピードが低下します(BMWオフィシャルサイトより)。

「電欠」の心配はほとんどない! BMWのBEVなら、航続可能距離500kmオーバーも

次に気になるのは、充電が100%の状態からどれくらい走ることができるのか、という「航続可能距離」でしょう。エンジン搭載車なら一度の給油で500km以上走れるモデルが多いです。

一方、BEVは「航続可能距離が短く、たびたび充電が必要になるのではないか」と思っている方も少なくないはず。

ですが、ドイツのプレミアムカー・メーカーのBMWはそのイメージを払拭。BMWでは、高性能バッテリーを搭載したBEVを発売しており、1度の充電で500km以上(WLTCモード、国土交通省審査値)も走行できるBEVを用意しています。

エンジンと同様に、気象・渋滞などの使用環境や、アクセルの踏み方・エアコンの使用など、運転方法に応じて数値は異なってきますが、それでも航続可能距離が300kmを下回るということはないでしょう。

そのため、日常使用での近距離移動ではまったく問題はありません。また、長距離ドライブにおいても充電スポットが100km以上離れて設置されることは少なくなっているので、充電の計画を事前にある程度立てておけば、いわゆる「電欠」について心配する必要はほとんどないでしょう。

次に、そんなBMWがラインアップするBEVについてご紹介していきましょう。

BMWでは高性能・高品質な5車種のBEVをラインアップ

2022年6月現在、BMWは日本で5種類のBEVをラインアップ。

・BEV専用にゼロから開発された、新世代BMWのフラッグシップである大型SUV「iX」

・適度なサイズで高い人気を持つSUV「X3」のBEV版「iX3」

・「4シリーズグランクーペ」をベースとしたBEVクーペ「i4」

・2014年4月に発売されたBMW初の量産型のBEV「i3」


さらに、2022年4月21日から「THE FIRST EDITION」の先行販売の受付を開始した、新型7シリーズのBEVモデル「i7」も新たにラインアップに加わりました。BMWのフラッグシップに相応しい革新的なラグジュアリー・セダンです。

>>「BMW BEVの最新モデル一覧」はこちら(BMWオフィシャルサイト)

続いて、いま日本で販売されている最新モデルのBEV「i4」「iX3」そして「iX」の内外装や走り、安全装備について触れていきましょう。

BMWらしい上質さと、次世代BEVに相応しい“未来感”が溢れる内外装

内外装の仕上がりは、BMWらしく極めて上質。「i4」は流麗さを、「iX3」にはアグレッシブさとエレガンスを両立したエクステリアデザインが与えられています。

「i4」「iX3」の外観は、エンジンを積むモデルと大きく変わるところはありませんが、逆に言えばBEVがもはや特別な存在ではなく、エンジンのクルマと同じような感覚で選択肢に入れる時代が来た、という証拠でしょう。

一方、当初からエンジンを積まない設計を大前提とした画期的なパッケージングやスタイルで登場した「iX」は、BEVとしての先進性をあえて強烈に押し出したデザインが特徴。一目でBMWとわかる個性を残しつつ、要素を削ぎ落としたシンプルなデザインは、極めて洗練されています。

大胆なグリル形状の「キドニーグリル」や、細いヘッドライト、六角形のステアリングホイール、クリスタル製の「iDriveコントローラー」などの内外装により、BMWが次世代BEVと位置付けるクルマにふさわしい“未来感”も溢れています。

BMWといえば「駆けぬける歓び」をキャッチコピーに、ドライビングを楽しめるクルマを送り続けてきたメーカー。筆者も「iX」と「iX3」を試乗しましたが、どちらのモデルも高いレベルの走行性能・操縦性を持っています。BEVでも、BMWらしい走りの楽しさはそのまま。

またBMWは安全性能の高さでも定評があり、これらすべてのBEVにも、最先端の安全機能・運転支援システムを装備。日常で使うクルマに必要な実用性も、しっかり備わっていることも高く評価できるポイントでしょう。

BEVの購入時には補助金や優遇制度を活用できる

ここからは、BMWのBEVを購入、および購入後のシミュレーションを行ってみましょう。

「iX3 M Sport」の場合 優遇額は合計約94万円

BEVは購入時の価格が高そう、という印象があるかもしれません。しかし、エンジン搭載車やPHEVなどとの差はほとんどありません。

たとえば、新車価格862万円の「iX3 M Sport」では、ベースとなるX3が713〜921万円。また、PHEVの「X3 xDrive 30e M Sport」がほぼ同額の870万円です。

しかもBEV購入時には、国からの補助金制度や自動車税優遇などを利用ができます。

BMWによると、国からの補助金が最大65万円、自動車重量税がエコカー減税で約6万円優遇、環境性能割(旧自動車取得税)が約21万円の優遇、自動車税がグリーン化特例で約1.8万円の優遇となるため、優遇額は合計約94万円にも達します。

さらに自治体からの補助金制度も利用可能

自治体からの補助金を合わせると、さらに購入時の費用を抑えることができます。

東京都を例にとると、令和4年度の燃料電池自動車等の導入促進事業・電気自動車等の普及促進事業では、BEVの購入に最大で60万円(通常45万円。再生可能エネルギー電力メニューの契約を条件に、補助額が上乗せされる)もの補助金が支払われます。

優遇額と合計すると約154万円となり、かなりお買い得ではないでしょうか。

>>「エコカー減税および補助金制度の詳細」はこちら(BMWオフィシャルサイト)

※補助金や優遇制度に関しての記載内容は2022年6月30日現在のものです

燃料費と電気代のコスト比較

続いてエンジン搭載モデル「X3 xDrive 20i」とBEV「iX3 M Sport」の燃料費と電気代のコストを見比べてみましょう。

・ガソリンエンジン搭載モデル「X3 xDrive 20i」が1km走るために14.5円

・BEV「iX3 M Sport」では1km走るために4.2円

年間1万キロ走行した場合、その差額は約10.3万円にも達します。

計算条件:ガソリンエンジンの「X3 xDrive 20i」で12km/L、BEV「iX3 M Sport」の電力量消費率168kWh/km、ハイオクガソリンを1Lあたり175円、電気代を25円/kWhとして計算

「iX3 M Sport」を満充電する場合、バッテリー容量が80kWhなので、電気代を25円/kWhとすると約2400円。自宅でもリーズナブルに充電できます。

自宅の駐車場に充電設備の設置工事を行う場合の設置費用は、普通充電器のコンセントタイプならおおむね10万円ほどで済みます。

「家庭用充電設備の無償提供および設置基本工事無償キャンペーン」を実施

BMWでは新車購入時に適用できる「家庭用充電設備の無償提供および設置基本工事無償キャンペーン」も行っていますので、キャンペーン期間中であれば設置費用の負担を大きく軽減することもできます。

>>「家庭用充電設備および設置基本工事無償キャンペーン」はこちら(BMWオフィシャルサイト)

充電スタンドの利用プランもBMWではお得

充電スタンドを利用するために、「充電認証カード」契約と月額費用も別途必要となります。BMWでも「BMW Charging」というお得なサービスを展開。

普通充電のみの場合で月額2750円、急速充電も使用できるプランでは月額5500円。普通充電が無料、急速充電は1分あたり16.5円で利用できます。

長距離での運転が多く、出先での充電が多い場合は、急速充電のプランがお得でしょう。

気軽な選択肢となったBMWのBEVに、ぜひ試乗を!

補助金や優遇制度も充実し、懸念だった充電スポットも着実に増加しているため、BEVを気軽な選択肢に入れられる時代がやってきました。

なにより、BMWのBEVに一度乗ると、胸をすくような加速とスムーズさに驚かされ、その気持ちよさから虜になってしまうはず。ぜひ一度、BMWのディーラーを訪ねて試乗して、その快感を体験してみてはいかがでしょうか。

>>BMWのBEVモデル一覧や見積りなど詳しい情報はこちら(BMWオフィシャルサイト)

[筆者:遠藤 イヅル/カメラマン:小林 岳夫]

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新車価格:
1,075万円1,740万円
中古価格:
625.4万円1,349万円

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遠藤 イヅル
筆者遠藤 イヅル

1971年生まれ。カーデザイン専門学校を卒業後、メーカー系レース部門にデザイナーとして在籍。その後会社員デザイナーとして働き、イラストレーター/ライターへ。とくに、本国では売れたのに日本ではほとんど見ることの出来ない実用車に興奮する。20年で所有した17台のうち、フランス車は11台。おふらんすかぶれ。おまけにディープな鉄ちゃん。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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