トヨタ アクア vs スズキ アルト【ガチンコ2台比較】究極の車選び(1/3)
- 筆者: 渡辺 陽一郎
- カメラマン:和田清志
燃費で頂点に立つ2車種を比較!
今のクルマ選びでは、従来にも増して燃費が重視されている。
燃費が優れていれば、二酸化炭素の排出を含めて環境負荷が抑えられ、ユーザーの経済的な負担も軽い。さらにエコカー減税も施行されているから、燃費を基準にクルマを選ぶユーザーが増えた。
そして燃費の優れたクルマの頂点に立つのが、「トヨタ アクア」と「スズキ アルト」だ。売れ筋グレードのJC08モード燃費は両車とも「37km/L」。国産乗用車では最高の数値を達成した。
ただしメカニズムは異なり、アクアは直列4気筒1.5リッターエンジンをベースにしたハイブリッドを搭載する。アルトは軽自動車で、低燃費技術と軽量化によって燃費を向上させた。今回はこの素性が異なる2車を比べて“エコカー最前線”を探ってみたい。
トヨタ アクア vs スズキ アルト/エクステリア比較
まずはボディサイズだが、アクアは全長が3,995mm、全幅が1,695mmの5ナンバーサイズで、全高は1,455mmに収まる。
アルトは全長が3,395mm、全幅は1,475mmで、アクアに比べると600mm短く220mm狭い。全高は1475mmだからアクアよりも20mm高い。
ホイールベース(前輪と後輪の間隔)はアクアが2,550mmを確保してアルトを90mm上まわった。
このボディ各部の数値は外観にも影響を与える。
アクアは全長が長く、全幅もワイドで天井は低い。フロントウィンドウを寝かせ、鋭角的でスポーティに仕上げた。フロントマスクもシャープな印象だ。
アルトは軽自動車だからボディが短くて背が少し高く塊感を持たせた。フロントマスクはメガネを掛けたような独特の表情で、個性を感じさせる。
両車ともにコンパクトなボディを生かして小回り性能も優れ、混雑した街中や狭い駐車場でも運転がしやすい。
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